☆第10回 FIH ジュニアワールドカップ (2023/サンティアゴ)☆
天理大学からは三上舞子選手(体育3)、北山真央選手(国際3)、村山裕香選手(体育3)、佐々木里紗選手(体育2)の4名が選出された。
村山選手
ワールドカップでは順位決定戦の中で1点に泣く試合を2戦経験し、1点の大切さを強く感じました。試合を重ねていく中で、得点に対してこだわることのできるチームが勝ち進んでいくのだと思いました。オランダとアルゼンチンの決勝戦も観戦させて頂きましたが、PCの決定率がお互いに高く、ハイレベルな選手同士の戦いではチャンスを確実に決めることができる力があると感じました。自分もFWとしてプレーを振り返り、チャンスはあったものの、得点を決めることができない場面も多くありました。このようなレベルではFWとしての役割を果たせず自身のレベルを痛感しました。レシーブ、ドリブルスキル、ストロークの強さなどベーシックな部分とストライカーとしての資質も劣っていました。今回、世界を肌で感じ自分との違い、自分のできていないことをこれから徹底的に強化していけるよう、高い意識で取り組んでいきたいと思いました。世界の同年代の選手を見て、海外のトップ選手(ナショナルチーム)は、どれほど凄いのかと感じました。いつの日か私も、さくらジャパンの選手として、海外の選手と対等に勝負できるよう頑張ります。
今大会出場国
グループA:オランダ、オーストラリア、チリ、南アフリカ
グループB:アルゼンチン、スペイン、韓国、ジンバブエ
グループC:ベルギー、ドイツ、インド、カナダ
グループD:日本、イングランド、アメリカ、ニュージーランド
佐々木選手
2年弱の強化期間に、アジアカップとオーストラリア遠征があった。修正をくり返し挑んだジュニアワールドカップでありましたが、試合を重ねる毎にチームのコンビネーションも確立し日本チームの良さを出す事が出来ました。実際に対戦してみて感じたことは、日本人が及ばないところも多くあり、個人としても海外のトップFWと比較してシュートの決定率であったり、スピードの緩急であったり、対人での駆け引きなど悔しさを実感しました。しかし、一方では日本の強みであるショートパスが通用することもわかり、体力や走力、粘り強さなど、自信をもってプレーすることができ、日本初の「ベスト8」に入ることが出来たと感じました。長期間チリで生活し、慣れない事や日本と異なる事で戸惑うことも多々ありましたが、世界で戦うためにはあらゆる状況で適応することもアスリートには必要であると感じました。
予選リーグを2位で通過した日本は、準決勝でもベルギーに対等以上の戦いを見せた。終了間際に、ビデオ・リファーラルでPCを奪われたシーンであるが、国際ゲームと国内ゲームの判定の仕方に差があるようにも感じる。
北山選手
6月にジュニアワールドカップの切符を勝ち取り、約2年(月一の合宿)ではありますが、最終的に世界第7位という結果を勝ち取ることができ、悔しさと共に今後につながる経験になったと感じています。世界のチームと戦う中で、レベルの違いを実感した事実もありますが、充分戦えることも実感できました。個人としては、通用したプレーも通用しなかったプレーもありますが、競技以外でもスポーツを通して人との繋がりなど、非常に多くのことを学んだようにも感じています。また、日本からの応援だけでなく、チリに住んでおられる日本人の方も、毎試合日本の国旗を持ち応援してくださったことにも感謝したいと思います。決して当たり前のことではなく、母国を愛しスポーツを通しての繋がりだと強く感じました。ワールドカップの期間には自チームだけでなく、他国から学ぶこともありました。コミュニケーションの大切さ、個人やチームが醸しだす雰囲気や明るさなど、多くの事を学び自分自身も見習い実行する必要があると感じました。
三上選手
ジュニアワールドカップでは、世界で戦う為にレシーブやストロークなど基礎的な技術のレベルを上げる必要があると感じました。世界には守備力の高い選手が多くいて、タイトなマークや一瞬の隙を見逃さない素早さ、ボールコントロールが少しでも乱れると、体を入れる早さが日本のレベルとは全く違いました。強いチームのフォワードは日本の選手よりもボールキープ力やスピードがあり、そのような選手が多くいる環境の中でプレーしているからこそ、守備の技術が磨かれるのだと感じました。日々の練習からスピードのある選手を想定し、どのような選手が相手でも守り切れるようなディフェンスになりたいと感じました。 今回のジュニアワールドカップはこのチームでプレーできる最後の大会となりました。約2年をかけてこのチームを作ってきましたが、最後の大会で世界第7位という結果を残せた事は良かったと思いますが、この結果で満足するのではなく、今後にこの経験をいかし自分の成長に繋げていきたいと思います。
過去を振り返ると、比較的防戦一方の展開が多かった。しかし、この大会は対等あるいは対等以上に戦えている試合が多く見ごたえがあった。
更に、PCの決定率が高かったことは今大会での結果に大きく影響した。「第7位」となったが、今後に期待がもてる選手たちであった。
【得点者】
佐々木里紗(イングランド戦:2得点、スペイン戦:1得点)
村山 裕香(ニュージーランド戦:1得点)
- 試合結果
優勝 | オランダ | 1位 | A |
準優勝 | アルゼンチン共和国 | 2位 | B |
3位 | ベルギー王国 | 11位 | C |
4位 | イングランド | 4位 | D |
5位 | オーストラリア連邦 | 9位 | A |
6位 | ドイツ連邦共和国 | 3位 | C |
7位 | 日本 | 15位 | D |
8位 | スペイン | 10位 | B |
9位 | インド共和国 | 6位 | C |
10位 | アメリカ合衆国 | 5位 | D |
11位 | 韓国 | 7位 | B |
12位 | チリ共和国 (ホスト国) | 23位 | A |
13位 | 南アフリカ共和国 | 8位 | A |
14位 | ジンバブエ共和国 | 21位 | B |
15位 | ニュージーランド | 12位 | D |
16位 | カナダ | 18位 | C |